アジアの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)と国際展開を加速させる中、FPT Software(ベトナム本社)会長のチュー・ティ・タン・ハ氏は、日本を代表する経済紙である日経において、株式会社SUBARUおよび日本マイクロソフト株式会社の経営幹部と対談されました。
インタビューでは、人材戦略やグローバルマネジメント、さらに企業の未来を形づくる上での女性の役割について、より深く考えさせられる意見が語られました。
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チュー・ティ・タン・ハ氏は、多様性こそがグローバル時代に企業が飛躍するための基盤だと話されました。FPT Softwareは現在30カ国以上で事業を展開しています。
ハ氏は国・地域をまたぐ長期的かつ持続可能な戦略の策定、グローバルデリバリー能力(GDM: 世界中に散らばる専門人材や拠点網を活用し、ITシステムやサービスを国境を越えて高品質かつ低コストで提供・運用する体制)の強化、大規模なイノベーション(技術革新)を可能にする人材を育む文化づくりを担っています。

ハ氏によると、FPT Softwareは約80カ国籍の人材が働くグローバル企業で、女性比率は約38%、管理職における女性比率は36%と、業界平均を上回ります。日本ではFPTソフトウェアジャパン株式会社が海外現地法人の中で最大規模となっており、5,000人が在籍しています。
ハ氏は19歳でFPTに入社し、32年以上にわたり多様な事業領域で経験を積まれました。PC販売の営業からキャリアを始め、FPT Telecom(FPTコーポレーションの主要子会社。インターネットサービスプロバイダ(ISP)やデータセンター事業をはじめ、動画配信サービス「FPT Play」などを展開するベトナムの代表的な通信企業。)の共同構築やマスマーケティング部隊(市場を細分化せず、大衆全体に向けて同一のメッセージや製品を一斉に発信する手法。)の拡大などに携わった後、2020年にFPT Softwareへ移られました。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)期には市場が大きく変動し、顧客関係の維持が課題となる中、重点市場である日本への支援を強化するため、来日して対面で業務にあたる決断をされたといいます。
同様に、人の違いを重視する立場から、FPTソフトウェアジャパン株式会社の最高収益責任者(CRO)であるグェン・ホアン・リン氏は、日本の大学を卒業して13年前にFPT Japanへ入社し、営業領域でキャリアを重ねてきたと説明されました。現在は約200人の営業組織を率い、売上責任を担いながら、持続的な成長率の維持、大手顧客との戦略的パートナーシップの構築、営業組織の強化と拡大に取り組まれています。
リン氏によると、Covid-19期にはハ会長とともに日本でアパレル企業の顧客を直接訪問されました。多くの商談がオンラインへ移行していた中でも、迅速に動かれ、オンラインではくみ取りにくい顧客の意図を把握できたことが受注につながったといいます。取引は現在4年目を迎え、ベトナムでは同社向けのシステム開発を担う大規模な専任チームが組成されています。
リン氏は、率直さ、違いの尊重、そして経験豊富な同僚からも学ぶ姿勢が、組織の連携力を高め、グローバル規模での顧客対応力の向上につながると話されました。
