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月曜日, 5月 20, 2024

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日本の愛情溢れる野菜畑

『いぶき農園』にて栽培された野菜入りのスープに、皆さんが「美味しい!」と感激する中、そこで働くメンバーが語ったストーリー。

FPTの障がい者担当部署(CSP)は、いぶき農園から送られてくる新鮮な野菜を、東京のオフィスで配布します。野菜の種類はレタス、ミズナ、小松菜など、その他ハーブティなどです。これらは、いぶき農園で働くFPTの社員により栽培された特産品です。
FPT Japanには2,900人以上の従業員がおり、ベトナム、日本、フランス、中国など、様々な国籍の社員が在籍しています。その中には、いぶき農園で働く障がいを持った社員も含まれます。

農園は東京から電車で約1時間の場所にあり、雨や風の強い日でも、農園に足を踏み入れると温もりと安らぎが感じられます。モダンな建物の中にある野菜のプランターには、成長を観察することができる最新の機器が備えられており、広い部屋の中で沢山の野菜が栽培されています。

いぶき農園で栽培されている野菜の種類は様々で、ベトナムで好まれる香草も多く栽培されています。パクチー、ディル、空芯菜など、さまざまな種類のベトナム野菜です。野菜の品質管理は、土の選択から、植物育成光、水やりに至るまで細心の注意が払われています。

いぶき農園で働く皆さんは、とても情熱的に仕事にあたっています。
この農園に5年間携わってきたHさんは、この菜園を第二の家だと考えています。彼女は野菜を、正確かつ細心の注意を払って栽培しています。彼女からは前向きなエネルギーがにじみ出ています。
Hさんの野菜への愛情は母親から受け継がれたものだといいます。彼女は幼い頃、母親が庭仕事をしていた姿にいつも感銘を受けていたそうです。トマトを育てる際、葉が出てきてからの成長サイクルをとても楽しみにしています。また、ニンジンの栽培には、種がきれいな葉を出して伸びるまでに数週間かかるため、より高いレベルでの忍耐力が必要になりますが、毎日野菜の成長を見るたび、とても嬉しい気持ちになると言います。
「人参の種を植えてから最初の 1ヶ月は葉が生えないのと同じように、特定のスキルを一日や二日間で習得することはできません。ですが何事も真剣に繰り返しやれば、努力に見合った結果が得られます。その過程を信じて、忍耐強く待つだけです。」とHさんは語ります。
いぶき農園にはHさんと一緒に仕事をしている同僚が他にも沢山います。最も年齢が若いSさんは、野菜作りを始めたその日から、自分に自信を持てるようになったといいます。種まきから袋詰めまで毎日練習することで、農業の仕事はそれほど難しいものではないことに気付きました。農業には忍耐力が必要ですが、継続することで乗り越えしっかりとした技術を身に着けていくことができます。
HさんやSさんをはじめとするいぶき農園で働くメンバーは、野菜の栽培をとおして通じあっています。 自身の職務に責任を持ち、忙しい日々を送っていますが、野菜が成長する過程をいつも喜んで見守っています。 いぶきメンバーの幸せは、愛情を込めて育てたきれいで良質な野菜や果物を届けること、そして自分たちも安心して仕事に専念できることにあります。
またある日には、HさんとSさん、他メンバー数名でハーブティーの箱詰めを行いました。いぶき農園で作られるハーブティーは、ミント、レモングラス、ローズマリーなど、様々なフレーバーで作られています。植え付け、葉の摘み取り、乾燥、カット、包装に至るまで、細心の注意を払って作られます。そうして作られた一杯のハーブティーは、心をリラックスさせ、ストレスの軽減に役立っています。
ティーバッグ配布の際には募金を募っており、「FPT心の基金」という、社会貢献を行うための基金に寄付されます。これは、コミュニティ全員の意思でもあります。
「この農園で働くことができて私たちは幸運です。私たちは、最高の野菜とティーバッグを作りたいと思っています。」とSさんは話しました。
農園は障がいを持つメンバーにとって家と同様に幸せな時間を過ごし、有意義な生活を送ることができる場所です。
オフィスで働く社員は、いぶき農園から野菜が届くたびに、仕事が早く終え、家に帰って家族のために野菜を使って料理をしようとワクワクしています。

Thanh Tùng

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