コロナ禍の深刻な状況の中、ITシステムの運用コストを最大限に削減する目標をもって、4ヶ月間で厳しいトライアルを行ったA様は、FPTと約200万米ドルの契約を正式に締結した。今回のマネージドサービスプロジェクトに任命されたオフショア部門は、DPS FMSとなる。
この5年契約は、A様とその3つの子会社の巨大なITシステムのAMS業務にアプローチするためのFPTジャパンとDPSの第一歩となった。DPS FMSは、Aシステムに属する子システム、そしてA従業員及びユーザーのアカウント管理報告システムの運営・インシデント対応・メンテナンスを担当する予定である。
大規模なこの契約を締結するために、DPS FMSチームはトライアル期間のあらゆる課題を突破しなければならなかった。その1つのは、膨大な量(約1000件)の日本語文書の読み取りであった。文書の翻訳に手間を取られてしまい、以前お客様と合意した研修スケジュールの通りに進められなくなった。コミュニケーター担当者でさえ、添付資料を翻訳するために待機時間を費やした。1日10時間、1つの新しいトピックの研修をFPTメンバーとAメンバーの間で1対1に行い、その頻度でチーム全体は専門的な知識を吸収するのに1ヶ月しかなかった。コミュニケーターに完全に依存したらスケジュールに影響を与える可能性が高いため、DPS FMSメンバーの90%が相当の日本語会話・聴解能力を持つ必要がある。コミットしたスケジュールに追いついて新しい知識を学習し、毎月のお客様の段階評価を間に合えるのを目指して、チームメンバーはほぼ全員が4ヶ月間継続的に毎週月曜日~土曜日、毎日午前6:30(午前8:30 JST)から午後20:00(午後22:00 JST)まで働いていた。
トライアルを通過するチームの方策はアプローチ方法の定義、ワークフローの構築、およびお客様と相談した後は直ちにワークフローを更新することの3点である。非常に大きな作業負荷で翌日まで延長する機会がほとんどないその状況の中、チームは当日に作業を完了させるために、いつも記録をとり積極的にお客様のレビューを依頼した。その結果、全体的な進捗が遅れて、作業が滞るという状態が回避できた。また、メンバーがより団結なり、この4ヶ月を乗り越えて6月から始まるメインフェーズに向けて準備を進めるために、チームは応援活動なども行った。
本AMSプロジェクトは、言葉の障壁や複雑な航空ビジネスの知識・経験不足という大きな課題を抱えているFPTにとって、非常に難しいプロジェクトだと考えられている。しかし、FPTジャパンとDPS FMSはお互いに協力し、プロジェクトを成功させてFPTに大きな収益をもたらすことを目指している。