FJP Banner

20.8 C
New York
木曜日, 9月 3, 2026

Buy now

FJP Banner

FPT、GStar Summit 2026でAIトランスフォーメーション能力フレームワーク「CASAN」を発表

GStar Summit 2026は、世界トップクラスのAI専門家が集う国際技術フォーラムです。本イベントでFPTコーポレーションのAIトランスフォーメーション担当ディレクターが、AIネイティブ能力フレームワーク「CASAN(5段階モデル」を紹介しました。本フレームワーク CASAN は、企業・組織が自社の現状を把握し、 AI変革に向けたロードマップを体系的に構築することを目的としています。

GStar Summit 2026は、ホーチミン市で開催された、アジア太平洋地域でも屈指の重要なテクノロジーイベントです。本フォーラムは、東南アジアにおけるAIエコシステムの構築を牽引する非営利団体New Turing Institute(NTI)と、米国とアジアをつなぐ戦略的パートナーであるPacific Gateway Partners(PGP)により、共同開催されました。会場には1,000名以上が参加しました。Google DeepMind、Carnegie Mellon大学、Qualcomm、FPTなどから約20名が登壇し、研究機関・企業・国際組織が一堂に会しました。

本フォーラムでは、FPTコーポレーションのAIトランスフォーメーション担当ディレクターNguyễn Xuân Phong氏は、AIネイティブ能力フレームワーク「CASAN」を紹介しました。CASANは、Curious、Augmented、Standard、Automatic、Nativeの5つのレイヤーで構成され、企業が自社のAI成熟度を明確に把握し、適切な変革戦略を策定する際の指針となります。

Phong氏は「CASANは、企業が自社の現在地を把握し、変革戦略を描くための羅針盤となります。また、『自社はAI導入のどの段階にいるのか』『次のレベルへ進むためには何が必要か』『各段階で求められるサービス、プラットフォーム、人材、知財は何か』『AIはどのような価値をもたらすのか』という4つの重要な問いに応えることができます」と述べています。

GartnerおよびMcKinseyの調査によると、87%の経営者がAIを最優先の戦略領域と位置付けています。一方で、教育・医療・製造など幅広い分野で、AIを業務に本格活用している企業は、全体の12%にとどまっています。このギャップは、技術理解や人材マネジメントに関する課題が背景にあり、多くの企業が依然としてAIを全社的な活用段階ではなく、個別の実証や限定的な試行として扱っている現状を示しています。2022年から2025年にかけては、AIモデルそのものに注目が集まりましたが、現在は「どのモデルを使うか」よりも、「業務プロセスにどう統合し、実価値をどう創出するか」が主要なテーマとなっています。

Phong氏は、企業にとっての最大の課題は技術そのものではなく「人の変革」にあると指摘しました。「人が主体となって方向性を示し、AIが実行を担う体制づくりが求められます。そのためには、経営層からマネジメント層、営業、コンサルタント、アーキテクト、エンジニアまで、組織全体での意識改革が不可欠です。またAIを、資本や人材と並ぶ重要な経営リソースとして位置付ける必要があります」と述べました。

FPTは、ベトナムにおけるAI発展を促進する取り組みとして、総額100万米ドル規模の「AI Au Lac賞」も紹介しました。本賞はAu Lac AIアライアンスが創設し、ベトナム人が開発した、社会・経済に持続的なインパクトをもたらすAI製品・ソリューションの発掘と表彰を目的としています。審査委員には、FPT会長Trương Gia Bình氏、VinaCapital CEOのDon Lam氏、Google DeepMind シニアリサーチサイエンティストのLương Minh Thắng博士などが名を連ねています。

Phong氏は「AI分野で先行する国は、いずれも人材育成を起点に成長してきました。FPTは、AI Au Lac賞を通じて、次世代を担う人材が世界へ羽ばたく舞台を提供したいと考えています。ぜひご参加いただき、“ベトナムらしさ”を備えたAIの創造に共に取り組みましょう」と呼びかけました。

GStar Summit 2026では、「AI時代における人間の役割」という大きなテーマも議論されました。Google DeepMindのリサーチディレクターであり、New Turing Institute共同創設者でもあるLương Minh Thắng博士は、アジア太平洋地域が世界のAI発展においてより大きな役割を果たす可能性を指摘しました。2030年までにベトナムが10万人の高度AIエンジニアを育成するというビジョンにも言及しています。

また、Google DeepMind リサーチ部門副社長のEd H. Chi博士は、「AIが従来のチャットボット型から、ユーザーの計画立案やタスク実行を代行できるエージェント型システムへと進化していると説明しました。マルチモーダルAIの進展により、AIは文脈理解や推論能力を備えた「パーソナルアシスタント」へと進化しつつあります」と述べました。

本フォーラムでは、医療、デジタルヘルス、金融、自然言語処理、Agentic AIなど、AIの多様な応用領域についても議論が行われました。これらの議論は、AIがデジタル経済インフラの一部へと進化していることを示す一方で、AIの未来は単なる技術力だけではなく、人類がどのようにその技術を選択し、どう活用するかによって左右されることも強調されました。

Related Articles

Mới nhất