AIはもはや一過性のテクノロジートレンドではなく、企業にとって中核的な競争力となっています。そうした中、FSOFTが開発し社内で運用しているAIプラットフォーム「PrivateGPT」は、個人や各部署のデジタルトランスフォーメーションを支える重要な基盤として、その存在感を高めています。
リリースからわずか1カ月足らずで、26,000のユーザーアカウントのうち、すでに9,000人以上の社員が実際に利用しています。

ClaudeやCopilotといった一般的なAIツールとは異なり、PrivateGPTはChatGPTのように直感的で使いやすい設計を目指す一方で、技術的・業務的双方のニーズに応えられるように開発されています。特にセキュリティや業務効率が重視される企業環境において、その有用性が際立っています。
また、本プラットフォームには、英語・日本語・ベトナム語などの多言語に対応したインテリジェント会議アシスタント「Kaigi-kun」も統合されており、会議の自動翻訳や議事録作成を高精度で実現しています。これにより、グローバル業務におけるユーザー体験が一層向上しています。
さらに、ユーザー自身がAIエージェントをカスタマイズし、共通ライブラリで共有できる機能も大きな特長です。データのアップロードやタスクごとの指示、グループ・プロジェクト単位でのアクセス権やセキュリティ設定も可能です。現在までに約1,900体のAIエージェントが作成されており、メール作成、翻訳、入札書類作成、人材採用など、様々な業務を支援しています。
実際にPrivateGPTを利用したFSOFT CDO、グエン・コック・ドン氏は、次のように評価しています。「PrivateGPTはセキュリティ面でも安心でき、操作も比較的シンプルかつスピーディーです。非常に扱いやすいツールだと感じています。」
同氏はまた、FSOFTとして各部署にAI活用文化の定着を促すべく「扉を開いている」と述べ、PrivateGPTに加えてivyChat、GPT4FSU、SkyTransなどの社内AIツールも開発・実験中であると述べています。
「このツールがシンプルさと現場での効果を維持できれば、FSOFTの業務支援AIエコシステムの中で、確固たる地位を築くことになるでしょう。」
すでにFHNなどの先行部門では、分析・設計・BIP資料の作成など、各工程においてPrivateGPTを本格導入しています。
CDOのドン氏は、次のようにも語っています。「AIを非公式かつ分散的に使うのではなく、PrivateGPTを正式な業務プロセスに組み込むべきです。それが生産性を最適化するカギとなります。FPTがグローバルなAI競争の中でリードを維持するためには、これは避けて通れないステップです。」