ニアショア開発の分野で豊富な経験を持つMiyazatoさんは、ベトナムのオフショア開発チームと連携することでより優れたサービス（FPTベストショア）を実現できるとと確信しています。この信念が彼をベトナムのトップテクノロジー企業であるFPTに導き、そこで彼のビジョンは現実の場となりました。
2018年にFPTに入社し、FPTニアショアに参画した最初の日本人として、Miyazatoさんは挑戦とチャンスに満ちた旅を歩み始めました。沖縄では、営業とデリバリーを兼任する「二刀流」の役割を担い、尽力してきました。彼の献身的な姿勢と戦略的なビジョンがニアショアの成長を力強く後押しし、2022年にはFNSの副社長に就任しました。
多文化な環境で働くことは決して容易ではありません。Satoshiさんにとっても同様であり、ベトナム人エンジニアとプロジェクトを進める上で最大の課題はコミュニケーションでした。しかし、彼はそれを障壁ではなく、学びと成長の機会とだと考えています。「正確なインプット情報を共有すれば、正確なアウトプット情報が期待できます」と彼は言ました。
Satoshiさんは、すべての関係者に耳を傾け、敬意を払う姿勢を大切にしています。彼は自身のチームにそれを求めるだけでなく、顧客にも同じ姿勢を持ち続けるよう促しています。
2024年はMiyazatoさんのキャリアにおいて大きな飛躍の年となりました。彼はFSOFT 2024 Top100 優秀な社員に選出され、その実力が改めて認められました。
Miyazatoさんの指導のもと、FPTニアショアはKDDI、SanA、ZHRといった億単位の取引を持つ顧客を次々と獲得し、さらにIBM ジャパンとの間で2019年から現在まで、5件連続でミリオンダラープロジェクトを成功させています。どのプロジェクトも数百名規模で進められ、すべてが高い成果を上げました。
特に注目すべきは、IBMが社内で「アウトソーシング禁止」を発表したにもかかわらず、Miyazatoさんの卓越した戦略により、オフショアへの発注を継続させた点です。さらに、フィリピンやインドネシアにバックアップ拠点を確保することで、IBMの方針に適応しながらもビジネスを維持することに成功しました。
しかし、Miyazatoさんが誇りに思うのは、自身の実績ではなく、チームメンバーの成長とスキル向上であること。問題が起きたときに積極的にコミュニケーションをとり、クライアントと直接仕事をすることができる社員が増えました。
Miyazatoさんは、既存のニアショア・デリバリーモデルにとどまらず、FPTベストショアデリバリー（ニアショアとオフショアを組み合わせ、リソースを最大限に活用するモデル）、FPTマルチサイト・ニアショア・デリバリー（沖縄、福岡、札幌など複数の拠点で協力しながら進めるニアショアモデル）、FPTフィリピン・デリバリー（ベトナムの開発モデルをフィリピンに適用し、日系企業向けモデル）、FPT ベトナム・ハイクオリティ・デリバリー（ベトナムにおける開発・テスト品質を強化し、高品質なサービスを提供するモデル）といった新たなモデルの導入を先駆け、効率の最適化と事業の拡大に取り組んでいます。これらのモデルは、FPTのサービス品質を向上させるだけでなく、新たな協業の機会を生み出し、FPTをさらに成長させる原動力となっています。
同僚からは、Miyazatoさんが日本とベトナムの性格が融合した存在です。彼は、日本人らしい確実性と、ベトナム人のような柔軟性を兼ね備えており、そのバランスが彼の大きな魅力となっています。
仕事での成果に加えて、Miyazatoさんは温かい心を持つ人物としても知られています。彼はFJPで最も多くの献血を行った人であり、その回数は56回に達しています。彼にとって、献血は単なる人道的な行為ではなく、社会に貢献するシンプルでありながら意義深い方法であると考えています。それだけでなく、彼はユニセフ、沖縄県子ども基金、あしなが育英会などの団体に毎月少額だが積極的に寄付しています。
Miyazatoさんは、FPTニアショアジャパンを将来的に日本一のニアショアにしたいという野望を抱いています。FPTの実力と社員の絶え間ない努力で、この目標はすぐに現実のものになると確信しています。
