12月6日、FPT大門オフィスの5階にて、非営利教育団体セロトの創設者であるドゥオン・クアン・ミン氏による「心の知能指数」のワークショップが開催され、約50名の社員が参加しました。今回のセッションでは、実践的なレッスンと深い経験が共有され、参加者は感情を理解し、管理する方法をより深く学ぶことができました。
プログラムの冒頭でミン氏は、感情を管理する際に脳がどのように機能するかを理解する重要性を強調しました。インタラクティブなゲームが企画され、参加者は文章を読み、文字「i」が現れる回数を数えるという課題に取り組みました。多くの人々が興奮して正確な数字を答えましたが、その文章の内容を覚えていないという事態が発生し、面白い話が見逃される結果となりました。このゲームを通じて、ミン氏は、私たちが些細な細部に過剰に注目し、人生のシンプルな喜びを見逃してしまうことがあることを思い出させてくれました。
ミン氏はこの現象を「単脳（脳の単一的な集中）」と呼び、脳が一つのタスクに集中し過ぎることで、他の重要なことを見逃す状態だと説明しました。これを踏まえて、参加者には、物事をより広い視点で捉え、人生がもたらすシンプルな価値を楽しむことを学ぶように勧めました。
理論的なレッスンに加え、ワークショップでは実践的なアクティビティも行われ、参加者は体験を深めることができました。特に注目された練習は、数秒間息を止めるというテストです。その後、呼吸を再開した際に感じた快適さとリラックス感が印象的でした。ミン氏は、呼吸という一見当たり前の行為ですら、その感謝の仕方を知ることで幸福感を感じることができると強調しました。
さらに、ミン氏は「シンプルなことから喜びを見つける方法」についても教えました。例えば、昼食時に15分間食事一口一口に集中するだけで十分な満足感を得ることができると提案しましたが、これは世界中で何百万人もの人々が欠いていることだと指摘しました。また、1日20分間の瞑想を実践することで、精神的な状態が改善され、わずか2週間で脳の働きが変わる可能性があると述べました。
ワークショップの終了後、多くの参加者がインスピレーションを感じ、自分の生活に教訓を生かしたいと感じていることを共有しました。ある社員は、以前にも瞑想を実践したことがあったが、このワークショップを通じて新たな視点を得て、自己探求を続けるモチベーションが湧いたと語っていました。
ワークショップは参加者の興奮と深い反省の中で終了しました。このワークショップはFPTの社員にとって学びの機会であるだけでなく、感情を管理し、日々の小さな喜びを楽しみ、前向きに課題に取り組むことの重要性を再認識させるものでした。これらの価値は個人の精神的健康を改善するだけでなく、FPTの持続可能な成長の基盤を築くものでもあります。
