5月31日午後、川崎のSaluグラウンドで行われた決勝戦にて、LCGSIはNVIを相手に3-2で劇的な勝利を収め、KANTO ISSO CUP 2025の王座に輝いた。今年の大会の興奮と感動を締めくくるにふさわしい結末となった。
今年の決勝トーナメントには、関東地域の強豪8チーム(IFSG、DLG、FA、NVI、BA、LCGSI、JPC、FAI)が集結。激しい雨と強風にもかかわらず、試合は白熱し、各チームは卓越した技術と闘志、そして勝利への執念を見せつけた。
グループステージでは、DLGがAグループで3戦全勝の快進撃を見せ、首位通過。IFSGが6ポイントで2位に続いた。Bグループでは、LCGSIが堅実なプレーで6ポイントを獲得し首位通過。一方、NVIとBAは勝ち点・直接対決ともに並ぶ接戦に。最終的にはdiversityの指標で上回ったNVIが切符を掴み、得失点差で上回っていたにもかかわらず、5-0の大勝を収めたBAは無念の敗退となった。

決勝戦はまさに目が離せない展開。LCGSIとNVIは点を取り合い、一進一退の攻防を繰り広げた。最後は粘り強さと連携プレーで勝ったLCGSIが、勝負所で突き放し、3-2の僅差で勝利。今季プレーオフ優勝に続く2冠を達成し、ISSOサッカー界における“新たな勢力”としての地位を確立した。
一方、NVIはまたしても悲願の優勝を逃し、幾度となく決勝に進出しながらも頂点に届かない「準優勝の呪い」を更新する形となった。それでも、その安定した実力と戦術力から、今後もKanto地域を代表する強豪チームであることに変わりはない。

3位決定戦では、DLGがIFSGを破り、全国大会への最後の代表枠を獲得。IFSGは、金融部門所属チームらしいスマートでフェアプレーなプレースタイルで観客を魅了し、惜しくも代表権には届かなかったが、ベストプレースタイル賞に輝いた。
個人賞では、GSI所属のJunki選手が大会MVPに輝き、DLGの守護神・Bùi Quang Hưng 選手は驚異的なセーブ連発でベストゴールキーパー賞を受賞した。

今大会では、前回王者FAがまさかのグループステージ敗退という番狂わせも発生し、“元王者”の座に退くこととなった。BAは最終戦での5ゴール圧勝にも関わらず、指標の壁に阻まれ無念の敗退。FAIはグループ突破は叶わなかったものの、献身的なプレーと、観客の目を引く“ビジュアル面”で大きな存在感を残した。

KANTO ISSO CUP 2025は、最後まで予測不能な展開と感情のジェットコースターをもたらし、そして新たな王者LCGSIという希望の星を残して幕を閉じた。
Thanh Tùng